ボカロといえば、みんな大好き「初音ミク」をすぐに思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、実はボカロの歴史はもっと前から始まっているんです!この記事では、ボカロの始まりから、どうやって今みんなが知ってるボカロ文化に進化していったのかをざっくりと紹介します。代表的な曲も一緒にチェックして、さらにボカロの世界にハマっちゃいましょう!
目次
ボカロの原点はLEONとLOLA
最初に登場したボカロキャラクターって、実は「初音ミク」じゃないんです。2003年にイギリスのZero-G Ltdからリリースされた「LEON」と「LOLA」がその元祖。彼らは世界初のボカロソフトなんだけど、正直なところ…微妙でした。どんな感じで微妙だったかというと…
- 声がちょっとロボットっぽい: 当時の技術では、どうしても機械的な音声しか出せず、リアルな歌声とはほど遠かったんです。
- キャラに個性がない: 初音ミクみたいに、ビジュアル的に「この子だ!」ってなる魅力がなかったんですね。
これが原因で、LEONとLOLAはあんまり注目されず…。でも、彼らがいなかったら今のボカロはない!ということで、リスペクトを込めて、ぜひ彼らの音声をチェックしてみてください。
ボカロブームを巻き起こした初音ミクの登場!
さて、2007年に登場したのが「初音ミク」。この子がまさにボカロ界の革命児!声はクリアで可愛いし、ビジュアルもポップで魅力的。すぐにネットで大人気になりました。特に話題になったのが、この曲!
- 「メルト」(作曲:ryo)初音ミクの代表曲と言えば、やっぱり「メルト」ですよね!この曲は、恋する気持ちを歌ったキュートで切ない歌$詞$が大きな共感を呼び、ニコニコ動画を中心に一大ブームを巻き起こしました。曲調もポップで聴きやすく、初めてボカロを聴く人にもオススメの一曲です。
ミクの成功は、LEONとLOLAが成しえなかった「キャラクター」と「音質」のバランスをうまく取った結果なんです。
鏡音リン・レンや巡音ルカでボカロファミリー拡大!
初音ミクの大成功を受けて、クリプトンは次々に新しいキャラクターをリリースしていきます。2008年には「鏡音リン・レン」、2009年には「巡音ルカ」が登場!それぞれに個性豊かな声と曲が生まれて、ボカロファミリーがどんどん広がっていきました。
- 「炉心融解」(作曲:iroha(sasaki))鏡音リンの代表曲!この曲、めっちゃパワフルで、リンの強い声がピッタリ合ってるんです。
世界に広がるボカロ文化!ライブでも大人気
2010年代に入ると、ボカロの人気は日本だけじゃなくて、海外にも広がりました。特に初音ミクの英語版がリリースされてからは、海外のファンも急増!そして、ボカロ文化の象徴となるイベントが開催されるようになりました。それが、「Miku Expo」。アメリカやヨーロッパでもライブが行われ、ボカロファンが世界中で集まりました。
- 「Tell Your World」(作曲:livetune)この曲は、GoogleのCMにも使われて、初音ミクを世界に広めるきっかけになった超有名曲!
UTAUの登場で広がる音声合成の世界
ボカロが人気を集める中、2008年には新たな音声合成ソフト「UTAU」が登場します。UTAUは、ボカロとは異なり、誰でも無料で使えるフリーソフトウェアで、ユーザーが自分で音声ライブラリを作成できるのが特徴です。
UTAUの代表的なキャラクターといえば「重音テト」!彼女はもともとエイプリルフールのジョークから生まれたキャラですが、その後、UTAU界の看板キャラクターとして成長しました。テトを使った楽曲も数多くあり、特にファンに愛されているのがこの曲!
- 「おちゃめ機能」(作曲:ゴジマジP)この曲は、重音テトの可愛らしさとユーモアが詰まったポップソングで、UTAUファンだけでなく、多くの音楽ファンにも広く知られています。「おちゃめ機能」は、そのキャッチーなリズムと覚えやすいメロディが大ヒットし、ネット上で多くのカバーやアレンジが作られるなど、テトの人気をさらに押し上げました。
UTAUは、ボカロと同じようにクリエイターたちが自由に音楽を作り出せる環境を提供し、音声合成の世界をさらに広げました。
CeVIOの登場でさらに進化する音声合成
UTAUが広がっていく一方で、2013年には新たな音声合成ソフト「CeVIO」が登場しました。CeVIOは、ボカロやUTAUとは少し違って、音声合成だけでなく、トーク(話し声)機能も持っているのが特徴です。これにより、歌声だけでなく、キャラクターがしゃべるシーンも作れるようになり、さらに表現の幅が広がりました。
CeVIOには、さまざまなキャラクターが存在しますが、最近特に注目を集めているのが「ずんだもん」と「可不(KAFU)」です!
- ずんだもん
ずんだもんは、東北ずん子の派生キャラクターで、そのユニークで可愛らしい声が特徴です。元々はトーク機能で人気が出ましたが、楽曲で使われることもあり。特に人気があるのが、「のだ」。この曲は、ずんだもんの特徴的な声を活かした楽曲です。
- 可不(KAFU)
可不(KAFU)は、バーチャルシンガーの「花譜」をベースにしたCeVIO AIの音声合成ソフトで、特に感情豊かな歌声が特徴です。彼女を使った楽曲は、独特の浮遊感と感情のこもった表現力が高く評価され、すぐに大人気になりました。KAFUを使った代表的な楽曲としては、「フォニィ」(作曲:ツミキ)があり、その中毒性のあるメロディと鋭い歌$詞$が多くのファンを魅了しています。
CeVIOの登場により、音声合成の世界はさらに多様性を増し、新たなクリエイティブな作品が生まれ続けています。
ボカロ技術の進化!未来はどうなる?
ボカロの技術は日々進化を遂げていますが、その中でも特に注目すべきは「Synthesizer V」(シンセサイザーブイ)です。このソフトウェアは、AI技術を取り入れた音声合成エンジンを搭載しており、リアルで感情豊かな歌声を生成できるのが特徴です。
- 「Synthesizer V」の驚異的なリアルさSynthesizer Vの声は、非常に滑らかで自然。息遣いや細かいニュアンスまで再現可能で、初めて聴いた人が「これって本当に人間が歌ってるの?」と驚くことも少なくありません。ここで人気曲「おちゃめ機能」をSynthesizer Vでカバーしたバージョンがあったので聴いてみましょう!
この進化により、ボカロや音声合成ソフトの未来はさらに明るく、より多くのクリエイターが新しい音楽を生み出すことが期待されています。人間とAIが共存する新しい音楽の時代が、すぐそこまで来ているのです。
まとめ
LEONとLOLAの微妙さから始まり、初音ミクの登場で一気に花開いたボカロ文化。そして、UTAUやCeVIO、そしてSynthesizer Vの登場で、音声合成の世界はここまで進化を遂げました。今では、音声合成ソフトが人間の声に限りなく近づき、未来の音楽の形を作り上げています。これからもボカロ、UTAU、CeVIO、そしてSynthesizer Vの進化に目が離せませんね!